開催趣旨

テンソルネットワークに基づく物理系の表現形式は, 数理科学の様々な研究分野で広く活用され, 従来とは異なる切り口からの理論的・数値的アプローチをもたらしています. また昨今は, 量子アルゴリズムや量子計算, 機械学習などの分野でもテンソルネットワークに基づく考え方が急速に普及しています. この研究会では, 主に素粒子・物性物理学分野におけるテンソルネットワーク形式に基づいた最前線の研究を広く俯瞰し, 異分野間での情報交換を加速させ, テンソルネットワークによる新たな展開を形成していくことを目指しています.

開催要項

• 日時：2023年11月14日（火）, 15日（水）, 16日（木）
• 場所：筑波大学計算科学研究センター, 1F会議室A（オンラインでの配信あり）

招待講演者

上田篤（東京大学ISSP）
上田宏（大阪大学QIQB）
大木洋（奈良女子大学）
大久保毅（東京大学）
奥西巧一（新潟大学）
桑原孝明（静岡大学）
玉岡幸太郎（日本大学）
藤堂眞治（東京大学）
中山勝政（R-CCS）
西野友年（神戸大学）
日高義将（KEK）
本多正純（理研iTHEMS）
本間健司（東京大学ISSP）
松本祥（京都大学YITP）

プログラム

[講演概要集]

11月14日（火）

13:00-13:10	Welcome
13:10-14:25	大久保毅（東京大学） テンソルネットワーク状態による二次元フラストレート磁性体の解析と有限温度への拡張
14:25-15:10	奥西巧一（新潟大学） S=1スピン鎖における対称性に守られたトポロジカル秩序と非局所ユニタリ変換
15:10-15:40	休憩
15:40-16:55	日高義将（KEK） ハミルトニアン形式を用いた格子ゲージ理論
16:55-17:40	松本祥（京都大学YITP） DMRGを用いたゲージ理論の質量スペクトル計算とTRGで見るラージNゲージ理論


11月15日（水）

9:00-10:15	玉岡幸太郎（日本大学） Sine square deformation and black hole in AdS/CFT
10:15-10:30	休憩
10:30-11:15	桑原孝明（静岡大学） 繰り込み群と量子誤り訂正
11:15-13:00	昼休憩
13:00-14:15	上田宏（大阪大学QIQB） 量子計算に対するテンソルネットワーク法の応用
14:15-15:00	西野友年（神戸大学） 波動関数を Tree Tensor Network で表してみなさい
15:00-15:15	休憩
15:15-16:30	本多正純（理研iTHEMS） 量子計算の場の量子論への応用について
16:30-17:15	本間健司（東京大学ISSP） Nuclear norm regularized loop optimization for tensor network
17:15-18:00	上田篤（東京大学ISSP） 場の理論+テンソルネットワークによる精密計算
18:00-19:15
19:15-21:15	懇親会


11月16日（木）

9:00-10:15	中山勝政（R-CCS） 大自由度系へのテンソル繰り込み群の拡張
10:15-10:30	休憩
10:30-11:15	大木洋（奈良女子大学） All-mode Renormalization for Tensor Network with Stochastic Noise
11:15-12:00	藤堂眞治（東京大学） TensorMC: テンソルネットワーク・モンテカルロ法
12:00-13:30	昼休憩
13:30-14:15	武田真滋（金沢大学） Spectroscopy by tensor renormalization group method
14:15-15:30	秋山進一郎（筑波大学CCS） Tensor network approach toward (3+1)-dimensional lattice field theories
15:30-15:40	Closing

参加登録

• 対面参加登録締め切り：2023年10月31日（火）
• オンライン参加登録締め切り：2023年11月10日（金）
• いずれの場合もこちらの参加登録フォームよりお願いいたします

お問い合わせ先

秋山進一郎（筑波大学CCS） akiyama_at_ccs.tsukuba.ac.jp

世話人：秋山進一郎（筑波大学CCS）, 藏増嘉伸（筑波大学CCS）, 武田真滋（金沢大学）